2017年07月31日

水分の摩擦が食品を温める

【水分の摩擦が食品を温める】


「これチンしといて」と頼まれたら

今では誰でも「電子レンジ」で温めると

理解します。



コンビニでお弁当やおにぎりを買った時も

店員さんが「温めますか?」

或いは「チンしますか?」(マニュアルにはない)

と必ず問いかけて来るでしょう。

「チン」は今では温めるの意味になっています。



この電子レンジでなぜ食品が温まるのでしょう。

そもそもなぜ電子レンジというのでしょう。



日本における「電子レンジ」という名称は

1961年12月、急行電車のビュッフェで

東芝の製品テスト運用をした際、

国鉄の職員がネーミングしたのが最初とされ

以後一般的な名称となっていきました。



厳密にいえば、

「電子レンジ」と呼ぶのは誤り?です。

英語では microwave oven といい

電子という言葉は入っていません

直訳すると「マイクロ波オーブン」なのです。



電子レンジは、 

「マグネトロン」という真空管から発生する

マイクロ波が物を温めます。

食品の中に含まれる水の分子を振動させ

摩擦熱を作り出して食品を温めます。



ですから水分を含まないものは

温めることはできませんし

容器や食器は熱くならず食品だけ温まります

容器等は食品からの熱伝導で温まるのです。



電子レンジの温める力の源となっているのは

マイクロ波といわれる電波の一種

TV、携帯電話などにも使われている電波で

周波数によって使い分けられています。



電子レンジでは水分と共鳴しやすい周波数に

マイクロ波が設定されており

食品にマイクロ波を照射すると

食品が温まるという仕組みです。



しかし、マイクロ波には

金属にぶつかると反射する性質があるため、

金属製の容器や

アルミホイルで包んだ食品は

温めることが出来ません。



日本では当初、

冷たい料理を温めたり

冷凍食品の解凍する程度の役にしか

たたないと思われていました。



そのためメーカーは電子レンジがあたかも

焼き物、煮物、蒸し物、揚げ物、炒め物、

茹でもの等

あらゆる機能を持つ万能調理器の如く

宣伝して売ろうとしました。



これに対し雑誌「暮らしの手帖」

1975年~1976年にかけて特集を組み、

「電子レンジこの奇妙にして愚劣なる商品」

という記事を掲載し以下のように酷評しました。

「メーカーは何を売っても良いのか」



当時「暮らしの手帖」の商品テストは

消費者から高い評価を得ていたため

「電子レンジは万能調理器ではない」

という認識を消費者に印象付けられ、

ネガティブなイメージが後年まで残りました。


メーカー側も性能向上に努力し、

食品の重量・温度などをセンサーで読み取り

食味を損なわず最適な加熱を可能にするなど、

今日では十分な性能を持つ調理器として

皆さんの家庭にも普及しています。



電子レンジのメリットとして

短時間で加熱できる。

そのため消費電力は比較的小さく抑えられ

同じ熱量の加熱をガスコンロで行うよりも

省エネルギーで効率的。



火力を使わないから安全に温められる。

二酸化炭素の排出量が削減でき環境に良い。

工夫次第で様々な調理が短時間にできる。

ベーコンの脂取り、にんにくの臭い消し、

豆腐の水切りなど便利な使い方が有る。



こんな便利な電子レンジなのですが

電子レンジ有害説もないことはありません

活性酸素を発生させる。

発がん物質が生成されるなどです。

これらには科学的な裏付けのない仮説です。



このように現在では、

家庭に無くてはならない調理器具ですが、

使用前に気を付けるポイントを

ぜひ知っておいてください。



アルミホイルや金属の付いた食器、

裏側にアルミホイルで特殊な加工をした袋、

これらにマイクロ波を照射すると、

火花が出てこれが原因で

火災が発生することがあります



水分を含む素材の器は使用不可です。

特に注意しなければいけない物として、

木製の漆器などは熱を発生させて

変形や発火の危険があります。

使用は避けてください。



たらこや卵など、

電子レンジでの加熱を

しない方が良い食品があります。

十分に調べましょう。



水や牛乳などを温める時、

突然激しく沸騰することがあります。

十分な注意が必要です。



どんなに便利な調理器具でも

決められた通りに使用しなければ

美味しいレシピも何の役にも立ちません。

自分勝手な使い方をすれば

いたずらに故障の原因を作るだけです。



このことはネットビジネスに関しても

相通じるものが有ると思います。

きちんと順を踏んで指示されたことを守り、

いたずらにわき道にそれなければ

必ず目指す目標に到達します。



まず目標に到達してから

色々なことを試してみるのは良いことです。

こうして考えてみると

世の中のことは全て同じだということを

しみじみ実感させられます。


         セーフティーコン
posted by セーフティーコン at 11:51| Comment(0) | プロフィール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月30日

物事の本質を見失ってはいませんか?

【物事の本質を見失ってはいませんか?】


最近の世相を眺めていると、

物事の本質を取り違えたところでの

議論ばかりがやたら目についてしまい、

マスコミは読者や視聴者に迎合し

本当の姿を伝えていないように感じます。



加計学園の獣医学部新設問題は

話としては何となくうさん臭く、

初めから何か隠されているといった

方向で話題を賑わせているとしか

思えない方向に世論を誘導しています。



確かに政府の対応は間違ったと思います。

何故正々堂々と説明しないのでしょう。

一つ隠し事をして嘘を言うから

その嘘を隠すための嘘を重ねてしまい、

事態をどんどん悪化させています。



ことの本質は文科省の権益の岩盤規制に、

大きな穴があけられた官僚の苛立ちが

この事態を引き起こしているように思えます。



この問題以前に天下り問題がありました。

本来天下りは禁止されているのです。

しかし、官僚が見事なシステムを作り

文科省主体での天下り斡旋を

行っていたことが明るみに出ました。



天下り問題は文科省だけではありません。

他の省庁でも行われています。

何故天下りが行われるかを考えると、

OBを受け入れることによって得られる

メリットを期待するからです。



日本の産業界の役所OBを調べれば分かります。

いかに多くが天下っているかは明白です。

官僚は頭脳明晰であることは間違いありません。

一概に天下りが悪いとも思いません。

しかしこれが利益誘導になると問題です。



なぜこのようなことになるかと言えば、

役所には許認可権という大きな力があります。

これを有利に取り計らってもらうため、

役所の先輩後輩の関係などを使い

法律の網をくぐる算段をするからです。



この問題が文科省以外の官庁に及べば、

霞が関全体を揺るがす大事件です。

とりあえず事務次官の引責辞任と

関係役職者の処分(トカゲのしっぽ切)

幕を引き終えました。



これ以上天下り問題で他の省庁を

調べられては大変なことになります。

役人の持つ権益を失うかもしれません。

天下り問題から目を逸らす必要があります。

この点がキーポイントではないでしょうか。



役所の持つ許認可権は絶大です

今回文科省の岩盤規制に穴が開けられました。

役所の持つ権益を大きく侵されたのです。

省益の一つが失われてしまったのです。

官僚全体が危機感を抱いたに違いありません。



加計問題に関して言えば、

最初に文書が無いと言い張ったことが

大きな間違いを招いてしまっています。

「総理の意向」という文言は、

規制を破られた役人の言い訳の言葉
でしょう。



我が国の国政を動かしているのは、

主権在民の下で国民の選んだ国会議員と、

政府内閣だと思っているかもしれませんが、

その実それらを動かしているのは

強固な官僚組織だとお気づきですか。



我が国は役人天国と言われています。

昭和30年代ごろまでは、

我が国が右肩上がりの経済成長をしており

役人の給料は民間ベース以下でした。

しかしいつの間にか逆転しています。



その大きな原因の一つは

人事院勧告の裏のカラクリだと思っています

公務員採用試験は昔の科挙と同じです。

一度資格を獲得してしまうと

後は官庁のシステムに乗ればいいのです。



青雲の志をもって官僚になった人も、

次第に自分の思い通りにならない

役所内のしがらみの中で

いつか組織の中に取り込まれ

志を変節してしまうのでしょう。



我が国では役所のことをお上と表現します。

江戸時代になって戦がなくなった武士が

今の官僚の仕事を行ってきました。

お上(武力を持つ人)には逆らえなかった

その名残でしょう。



自分たちの思い通りにならなくなった

強大な長期政権が、

そろそろ目障りな存在になり始め、

自分たちの権益を守ってくれる政権に

替える必要を強く感じ始めた
のでは……



現に天下り問題は

文科省の処分で終わり他に拡散していません。

今の総理は消費税増税を先延ばししました。

国全体の景気が良くなっている実感はありません

再び先延ばしされるのでは?



最も困るのは

扱えるお金の配分権を握る財務官僚です。

危機感を感じ始めた財務官僚は

自分たちの言いなりになってくれる総理に

替える必要を感じ始めている
のでしょう。



今回随分ひがんだものの考え方を

ご披露しましたが、

マスメディアを全面信用するのは

とても危険
です。

特に新聞社毎の主張は信用できません。



マスメディアそのものが

官僚たちにマインドコントロールされています。

その辺の三流記者が

頭脳明晰な官僚たちの理論構成を

打ち破れるはずがないからです。



民進党は盛んに安倍総理を追及しています。

もし安倍さんが総理を辞めたら、

民進党が政権に返り咲けるとでも

思っているのでしょうか。

民進党なんかに何も期待していないのに……



我が国の社会の経済格差は

大きくなっていく一方です。

将来の安らかな生活を維持するためには

何らかの他の収入源を持たなければ

それを確保することはできなくなります。



私の住んでいるすぐ近くに

比較的大きな流通センターがあります。



ここでは荷物の受払や仕分け作業を

多くの外国人の若者(ネパールの人が多い)が

夜遅く(23時ごろまで)まで働いています

日本の若者は肉体労働を嫌うからでしょう。



肉体労働を伴わないビジネスとして

ネットビジネスを行っている方が増えています。

安易に稼げるということを前面に掲げ

数多くのビジネス主催者が勧誘
しています。

どれを見ても明日から大金が入ってきそうです。



でも表面の美辞麗句に惑わされてはいけません。

そんなに簡単に稼げるならば、

世の中お金持ちばかりになってしまいます。

慎重に中身を吟味し裏を探らねばなりません。

事実確実に稼げるものも多くあるでしょう。



しかし何もしないでお金が溜まるなんて、

「打ち出の小槌」でもあるまいに、

溜るようになる段階を説明していないものが

多すぎるように思います。

何事も裏を読むことも忘れてはいけません。


             セーフティーコン
posted by セーフティーコン at 11:44| Comment(0) | プロフィール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月29日

水利遺産「琵琶湖疎水」

【水利遺産「琵琶湖疎水」】


水利遺産は全国に散在しています。

熊本県山都町(旧矢部町)にある通潤橋は

農業用水や生活用水を

矢部町白糸台地に送る水路橋で

国の重要文化財に指定されています。



熊本大震災被災地益城町の上流にあり、

長さ76m幅員6.3m高さ20.2mの

石造アーチの水路橋です。

八代郡種山手長(現八代市東陽町)の

「種山石工」の協力で完成しました。



震災で被害(石管が破損?)が発生しましたが、

橋梁本体には大きな損傷もなく

その雄姿を見せています。



通潤橋は大気圧を利用して石管を使い、

液体を高い位置に持ち上げて移動させる

サイフォンの原理を応用しています。

出来るだけ早く修復し

雄大な放水が見たいものです。



香川県大野原町にある豊稔池ダムは

灌漑用の農業ダムで大正末期に作られ

登録有形文化財になっています。

水利遺産にはそれぞれに命を懸けて

取り組んだ先人のドラマが秘められています。



京都府民にとって欠くことのできない

水道の原水は琵琶湖から疎水によって

運ばれています。



京都にとって琵琶湖の水を引くことは

昔からの夢でした。

第3代京都府知事になった北垣国道は、

明治維新による東京遷都のため沈みきった

京都に活力を呼び戻そうと考えました。



その方策として琵琶湖疎水の建設を

取り上げました。

疎水の水力で新しい工場を興し、

船で物資の流通を盛んにしようという

雄大な計画でした。



東京の工部大学校を卒業したばかりの

弱冠25歳田邊朔郎を土木技師として採用。

明治18年(1885年)に着工しました。

煉瓦、材木も直営で生産し

ほとんど人力のみで工事をしました。



琵琶湖疎水は着工から5年後の

明治23年に完成しましたが、

水力発電を採用したおかげで

新しい工場が生まれ、

路面電車も走り出し

京都は活力を取り戻しました。



工事は滋賀県大津市三保ケ崎で

琵琶湖の水を取水し

長等山をトンネルで抜けて

山科盆地北部の山麓を通り

京都市東山の蹴上に至る疎水が中心です。



現在も琵琶湖疎水は

蹴上浄水場に水を供給し続けています。

南禅寺境内を通る煉瓦作りの

アーチの水路橋


京都の観光名所にもなっています。



夏のひと時、

琵琶湖疎水横の哲学の道を散策しながら、

現在のような機械がなかった時代に

全て人力のみで大変な工事を成し遂げた

先人の偉大さを偲んではいかがでしょう。


         セーフティーコン
posted by セーフティーコン at 10:52| Comment(0) | プロフィール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする