2020年01月17日

故ケネディ―に「私の最も尊敬する日本人」と言わせた男

故ケネディーに「私の最も尊敬する日本人」と言わせた男


日本の官僚組織は

江戸時代の武士の統治機構が

姿を変えたもの
だと思います。



江戸時代に戦がなくなり、

武士は太平の世の中で

今の官僚の仕事をしていたのです。

彼らは庶民の払う租税から

給与を貰う公僕
なのです。



今本当に行わなければならない

公務員制度改革は掛け声ばかりで、

役人天国は変わっていません。

人員削減、給与改革など

全く手つかずの状況です。



公務員の給与

人事院勧告に基づき決まりますが、

人事院勧告が比較する民間給与水準は

従業員100人以上の大企業との比較で

民間給与水準とは言えません



これでは公務員給与水準が

ハイレベルに収まるのは当然
です。



頭のいいお役人さんたちは

批判が強まると息をひそめ、

嵐の過ぎ去るのをじっと耐えていますが、

現実には強大な許認可権を振りかざし

特権階級として君臨
しています。



ですから我が国では役所のことや役人を

今でも「お上」と呼んでいます。

役人であることが権力を持っていることと

勘違いしている人が多いようです。

全てがそうだという積りはありません。



童門冬二という方の著書

「小説 上杉 鷹山」

からの引用で役人の在り方

考えてみたいと思います。



江戸時代に上杉鷹山(治憲)という

素晴らしいお殿様がいました。

鷹山は日向高鍋藩から

上杉家に養子として入り19歳で

第9代米沢藩主になりました




上杉家は上杉謙信以来の名家ですが、

関ヶ原の合戦で豊臣方に味方したため

徳川家康に会津120万石から

米沢30万石に減封
されました。



しかし上杉家は移封のときに

家臣群の人員整理をしませんでした

3代藩主が急死し、

相続人が決まっていなかったため

家断絶の危機がありました。



幕閣で上杉家を擁護する方達の力もあり、

急遽養子を迎えて断絶を免れましたが、

領地は15万石に減らされてしまいました




収入は減ってしまったのに、

かつての120万石の格式と外形を

飾ることが必要と旧習旧弊に毒され、

収入の88%が家臣の給与総額の状態で

藩の財政は破たん状態でした。



江戸庶民のしゃれっ気の一つで

金物屋の鍋に「上杉家」と張り紙があり、

「この鍋からは金気が出ない」

「上杉家からは金が出ない」

を引っかけたしゃれなのです。



養子として上杉家の当主になった鷹山は、

現代風に言えば

思い切った行財政改革を実行し、

藩の財政を見事立て直しました。



自ら一汁一菜を励行し着衣は木綿、

参勤交代の行列も廃止し、

藩主自ら馬上の人となり

江戸と米沢を往復
しました。



多くの反対を受け

命を狙われることもありましたが、

武士に開墾や百姓までさせました。

家臣に本当に働くことが何かを

自覚させた
のです。



鷹山が、

「藩士が実行して見せてこそ領民が動く」

と言ったことに対し、

旧態依然たる考えを持った重臣たちが

強硬に反対
をしました。



「武士たるものが桑を植えたり

織物を織ったりといったことをしたのでは

およそ侍としての権威がなくなる

と強く抗議しました。



これに対して鷹山は、

「武士の権威とは何か。侍とは何か。

民の年貢で養われる徒食の人間に過ぎない



「およそ武士たるもの徳を積み、

人として民の範となり、

同時に、民がしたくとも出来ぬことを

行ってこそ真の武士といえよう」


と重臣たちを諭したのです。



これに対して重臣たちは

言い返す言葉がありませんでした。



城に勤める武士のほとんど

「さよう・しからば・ごどうやく」と

今でいえば「休まず・遅れず・仕事せず」の

“3ず”の毎日を送っていた
からです。



この話の武士や侍といった部分を

役人に置き換えれば

今の日本の姿になるのかもしれません




以前、民放の「街道を行く」

という番組を見ていて思ったのですが、

日向高鍋藩は島津藩の影響の強い

位置であり土地柄です。



島津藩では薩摩郷士の制度があり、

比較的豊かな薩摩半島から、

開発が遅れ経済力の乏しい

大隅半島への藩士の

強制移住
等が行われていました。



ひょっとしたら上杉鷹山はこの島津藩の

薩摩郷士の制度を知っていたのでは?

と感じたのですが考えすぎでしょうか。



我が国に求められているリーダーは

上杉鷹山のような人
だと思います。

故J.Fケネディアメリカ大統領をして

「上杉鷹山は私の最も尊敬する日本人」

と言わしめた人物です。



官僚も既得権益にしがみついて

省益拡大に汲々するのではなく、

自ら汗を流すことをしない限り

我が国の財政再建は

悪化の一途を辿るだけかもしれません。

            
セーフティーコン
posted by セーフティーコン at 12:07| Comment(0) | プロフィール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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